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帯電防止袋とは?種類とその選び方をご紹介!

現代の電子機器産業において、静電気から製品を保護することは極めて重要です。このニーズに応えるために開発された帯電防止袋は、電子部品や精密機器の安全な輸送と保管に不可欠な役割を果たしています。この記事では、帯電防止袋の基本的な特徴と、その異なる種類について詳しく解説し、適切な帯電防止袋の選び方をご紹介します。静電気による損傷を防ぎ、製品の品質を維持するための知識を提供することで、あなたの製品の包装に役立つ情報をお届けします。

帯電防止袋の特徴

帯電防止袋は、静電気による損害を防ぐために設計されています。これらの袋は、静電気が帯電しにくく、粉末などの細かい物質が袋に付着しにくい特性を持っています。これにより、ESD(静電気破壊)対策に非常に有効です。帯電防止袋は、電子部品や精密機器の包装に特に推奨されます。

 

帯電防止袋の種類 

帯電防止剤練り込みタイプ 

このタイプの帯電防止袋は、帯電防止剤(界面活性剤)を練り込んだ樹脂を使用して製造されます。表面固有抵抗値は程度です。表面固有抵抗値(Surface Resistivity)とは、物質の表面に沿った電気抵抗の尺度を示す数値です。帯電防止効果に直結する表面固有抵抗値は湿度の変化で影響があります。低コストで製造可能ですが、帯電防止効果の減衰が見た目ではわかりにくいというデメリットがあります。

 

持続型帯電防止タイプ(半永久型)

このタイプは、帯電防止効果を持つ原料を使用して製造されます。界面活性剤を使用せず、時間の経過に関わらず帯電防止効果は弱まりません。帯電防止剤がフィルム内部に留まり続けるため、安全性が高いです。透明性のあるフィルムが特徴で、透明着色カラーも展開しています。

 

導電タイプ

このタイプはカーボンブラックを練り込んだポリエチレン原料を使用しています。表面固有抵抗値が非常に低く、完全遮光の黒色フィルムです。簡易的なアースの代わりとしても使用されることがあります。

 

帯電防止袋の選び方

前述の通り、帯電防止袋は「帯電防止剤練り込みタイプ」「持続型帯電防止タイプ(半永久型)」「導電タイプ」の3つの種類があります。

 

帯電防止剤練り込みタイプは低コストで製造可能なものの時間の経過で帯電防止効果が弱まってしまうため、保管の時間が短い商品価格が安価な商品などに用いるのがオススメです。

 

持続型帯電防止タイプ(半永久型)は帯電防止効果が時間の経過に左右されることなく持続し、帯電防止剤練り込みタイプと比較して表面固有抵抗値が低いため、保管の期間が長い商品や、より低い抵抗値が求められる商品に用いられます。また、後述の導電タイプは持続型帯電防止タイプ(半永久型)よりも表面固有抵抗値が低いですが、完全遮蔽の黒色フィルムであるため、長期間での帯電防止性を求めるうえで、中身が外から見えるようにしたい場合は、透明性のある持続型帯電防止タイプ(半永久型)の袋が用いられます。

 

導電タイプは表面固有抵抗値が非常に低いため、実装基板などの絶対帯電させられない製品に用いられます。また、前述の通り簡易的なアースの代わりとしても使用されることがあります。

 

パッケージ・ラボの帯電防止袋 納入事例

内包物電子部品
機能性ノンブリード、帯電防止、1011Ω 前後 安定性能
製品分類フィルム
業界製造業
材質クリーンポリWA 無添加PE+高分子型帯電防止剤
包装資材平袋
加工製袋加工

こちらの製品は、界面活性剤を使用していない帯電防止ポリ袋です。

ご依頼をいただいたお客様は、界面活性剤タイプの使用により添加物等がブリードアウトし、製品へ移行してしまう点、界面活性剤タイプは、湿度依存性があるため、冬場の低湿度環境下では帯電防止効果が落ちてしまうなどの…

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帯電防止袋はパッケージ・ラボにお任せください!

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