静電防止袋のブリードタイプは、ポリエチレン樹脂に界面活性剤を練り込むことで、安定した帯電防止性能を実現した汎用性の高いフィルムです。フィルム表面に形成された界面活性剤の層が空気中の水分を保持し、静電気を逃がす通り道を作ることで、摩擦や剥離による帯電を効果的に抑制します。コストパフォーマンスに優れ、静電気による埃の付着を嫌う一般成形品や、衛生管理が求められる資材の保護に広く活用されています。
今回導入いただいたお客様は、プラスチック容器や一般工業部品を製造されており、製品保管時や輸送時における「静電気による埃(ホコリ)の吸着」に悩まされていました。 一般的なポリ袋では、梱包作業時や移動時の摩擦で強い静気が発生しやすく、目に見えない微細な埃まで引き寄せてしまいます。その結果、出荷前の検品時に製品の清掃作業が別途発生し、生産効率を低下させる要因となっていました。一方で、精密基板などの電子部品ではないため、高価なノンブリード(非移行型)タイプを導入するにはコスト面でのハードルが高く、実用的な範囲で高い防塵効果を発揮する対策を求めておられました。
そこで弊社は、コストと機能のバランスが最も優れた「静電防止袋(ブリードタイプ)」への切り替えをご提案いたしました。 本製品は、界面活性剤が適切に表面へ作用することで、埃の吸着を防ぐことができます。添加剤が製品に移行する性質はありますが、一般部品や容器、外装パーツなどの用途であればその影響は限定的です。むしろ、フィルム自体の滑り性(スリップ性)や開口性が良好なため、現場での袋詰め作業がスムーズに行えるというメリットを重視し、防塵と作業性の両立を目的とした選定を行いました。
静電防止袋(ブリードタイプ)を導入した結果、保管中の製品への埃付着が劇的に減少しました。これにより、これまで必須となっていた出荷前の清掃工程が大幅に削減され、人件費の抑制とリードタイムの短縮を実現しています。 また、納品先での開封時に静電気による埃の舞い込みも抑えられるようになり、お客様の顧客満足度向上にも寄与しました。品質要求レベルに合わせて、過剰スペックを避けつつ現場の課題を的確に解決したことで、トータルでの資材コスト最適化に成功した事例となりました。
・表面抵抗値:10¹¹Ω以下
・製品サイズ:厚み 50μ ~ 150μ、幅 60mm ~ 1200mm
・着色:ナチュラル(透明)、ブルー、ピンク、グリーン
ガゼット袋、角底袋の別注製作も承っております。
※厚みと幅の組み合わせによって、製造できないサイズがございます。